高校生兄弟をマレーシアに送った理由

ミャンマー人と日本人の夫婦に聞く

「授業で、先生は特に何かを教えたりしません。各自、家で、調べてきたことを元に意見交換する、というスタイルでした」と湧太さん。

たとえば、英語の授業ではクラスでブログを作り、読んだ本の感想を書いていく。それを元に議論する。

「はじめは楽しかったのですが、ほぼ毎日、たくさんのレポートを書きます。語数も1000とか2000とか決まっています。提出しないと評価がゼロになるので、毎日学校から帰ってきてから必死です」

現在、英語力はかなり上がったものの、長文の読み書きには苦労するという。課題は読み書きの量とスピードだ。

母親の美紀さんは、「もともと、本に沿った勉強よりも、自分でレポートを書いたりまとめたりするのが好きな子でしたから、日本より向いているのではないかと思っていました。なにより、日本に住んでた頃は、朝起こすのも大変でしたから、寮に入って、自分でなんとかやっているので安心しました」と笑う。

コーヒーに関連する仕事を希望

2015年1月からは、弟の風樹さんも同じ学校に入ることになった。実は、風樹さんの留学には両親ともに反対だった。風樹さんの性格には日本の学校のほうが合っていると考えたのだ。ところが、兄の湧太さんの話を聞いて、風樹さんは乗り気になり、自分から行きたいと言い出したという。

「兄が『マレーシアの学校はいいぞ。英語も伸ばせるぞ_』と勧めたようです」と美紀さんは話す。2015年1月からは、2人一緒に寮での生活がはじまったばかり。

湧太さんの将来に関しては、父親のミヨテさんは、来年から当初の予定通り米国に行かせたいと考えている。一方の湧太さん自身は入学してからコーヒーに興味を持ち、寮でもエスプレッソマシーンを使ってコーヒーを研究する毎日だ。

「僕自身は、いろいろな可能性を考えています。大学に行くか、コーヒーの仕事で働きはじめたほうがいいのか、ほかの可能性があるのか、まだ答えは出ていません」

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