訴訟で露わに「グーグル」宗教団体との謎の関係 ある部門が信者に「占拠」されていた?
「フルタイムの正社員の採用に比べ、選考ははるかに緩く、研修もはるかに軽いため、彼らは自分たちの目的を素早く推し進めることができた。シエラ山麓から採用される人々について、きちんとチェックする人がいなかったということだ」(ジョハンソン)
ロイドはグーグルに応募した後、パネルとの面接を2回行い、2017年にパネル直属の部下としてベイエリアにあるGDSの動画制作チームに配属された。当時、チームは25人体制。ルベルスとパネルを含むチームの約半数がオレゴンハウスからやって来た人間だったことに気づくのに時間はかからなかった。
訴訟内容によると、パネルはグーグルで7カ月間働いた後にフルタイムの正社員になったという。リンクトインのプロフィールによると、その後、シニアプロデューサー、エグゼクティブプロデューサーへと昇格を続けたが、現在ではこのプロフィールも削除されている。
こうした状況について、ロイドはチームの管理職に注意を促したものの、訴訟内容によると、この件には首を突っ込まないようにと繰り返し告げられたという。ルベルスは社内の有力者だから職を失いかねない、という話だった。
グーグル側の解雇の言い分
ロイドは2021年2月、理由を知らされることなく解雇された。グーグル、ルベルス、パネルは、ロイドの解雇は本人の職務能力上の問題によるものだとしている。
ロイドの弁護人を務めるジョーンズは、フェローシップの信者がまともな審査もなしにグーグルに採用されていたのは、ASGとの関係があったからだと主張している。「これは、フェローシップがケリー・サービシズに用いたのと同じ手法の1つだ」とジョーンズは語った。「彼らは通常の審査を経ることなく、ドアをくぐり抜ける」。
ロイドが訴訟で求めているのは、不当解雇、報復、差別防止義務違反、故意に精神的苦痛を与えられたことによる損害賠償だ。だが彼は、グーグルとフェローシップ信者との業務上の関係はあまりに大きく、多額の資金がグーグルからフェローシップに流れたのではないかと危惧しているとも語った。
(執筆:Cade Metz記者、Daisuke Wakabayashi記者)
(C)2022 The New York Times
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