大人の都合や気分で子どもに接する「親の末路」 どんなときも「一貫した態度」でいることが大切
ムードに流されるお母さんたち
4歳のミホちゃんという女の子がいました。3時のおやつに大好きな『ぷっちょ』を1個食べたのですが、もっとほしいとお母さんに要求しています。「さっきあげたでしょう」と言っても、「ちょうだい!」と言って聞きません。
「ちょうだい!」「ダメよ!」。何度かそんなやりとりが続いたのですが、子どもも負けていません。そしてこんな言葉を口にしました。
「キーーー、言うよ‼」
金切り声を上げるよ、と言っているのです。自分が「キーーー‼」と騒げば、お母さんは言うことを聞いてくれる、思いのままにできるという経験をしてきています。
「このお母さん、どうするのかな」と思いつつ見ていたら、「もう……、しょうがないわね、あと1個だけよ」。そう言ってぷっちょをあげてしまいました。
このお母さんは、ミホちゃんの「キーーー‼」が苦手でした。とくに外でこの声をだされると、「あの母親は子どものしつけがちゃんとできてない」と思われるのが嫌で、面倒だから、つい言うことを聞いてしまうのだと言います。
その様子を見て、私は言いました。
「情けないね、お母さん」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら