東大生直伝「真の頭のよさ」習得するただ1つの方法 参考書を丸暗記しても無思考になってしまう

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いかがでしょうか。勉強の本質とは、知識量を増やすことではありません。ただ参考書を丸暗記すれば頭がよくなるわけではないのです。

ただその知識を知識として受け取るのではなく、「なぜ?」を考えて思考することこそが、「真の勉強」だと言えるのです。

例えば、東大では2000年にこんな問題が出題されました

「『夕焼けは晴れ、朝焼けは雨』なのはなぜか?」

「夕焼けがきれいだと明日は晴れになり、朝焼けがきれいだと明日は雨になりやすい」というのはどこかで聞いたことがあると思います。でも、それについて「なぜそうなのか」を考えたことがあるという人は少ないのではないでしょうか。

そしてこの問題は、難しい知識がなくても解くことができます。太陽というのは、東から昇って西に沈みますよね。ということは、夕焼けがきれいならば西の空がきれいで、朝焼けは東の空がきれいなわけです。

そして、風は基本的に西から東に吹きます。ということは、西の空がきれいな夕焼けの空は、明日の朝になったら自分たちの頭の上に来ます。だから明日は雲のないその空が自分の頭の上に来ます。逆に、東の空がきれいな朝焼けだったとしたら、そのきれいな空はどこかに行ってしまい、明日は天気が崩れる可能性が高い、というわけです。

考えない勉強は楽しくない!

東大では「なぜ?」を問う入試問題がよく出題されます。「レタスの産地はなぜ長野県なのか」「シャッター通り商店街が増えているのはなぜか」などの日常生活の中で生じる「なぜ?」もあれば、「円周率はなぜ3.14なのか」「なぜ平安末期から鎌倉時代にかけて新たな宗教が生まれたのか」などの教科書を読んでいる中で生まれる「なぜ?」もあります。

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英国数理社、どの科目の問題でも「なぜ?」という問いを出題するのが東大なのです。

僕はこの「真の勉強」がもっと世の中に広まってほしいと切に願っています。世の中には「とにかく覚えればいい」「丸暗記こそが勉強だ」というような古い勉強の考え方がまだまだ残っていて、「先生、なんでこれはこうなのですか?」と聞いても「そんなことは考えなくていいからとにかく覚えなさい」というような勉強のほうが多いです。それでは真の頭のよさは手に入らず、無思考な人が増えてしまいます。

考えない勉強なんて楽しくないと思いませんか。僕は「colonel」という英単語が「大佐」だと知り、「あ!カーネル・サンダースって本名じゃなくて、サンダース大佐って呼んでいただけだったんだ!」と感動しました。

「雷様におへそが取られる」という迷信が生まれたのは、おへそ・お腹を隠すポーズというのは身体をかがめるポーズになっていて雷が当たるのを防いでくれる、という説を聞いて「そうだったのか!」と面白く感じました。勉強の楽しさって、こういう「なぜ?」を考えて知るところにあるといえるのではないでしょうか。

みなさんもぜひ、こういう「真の勉強」の楽しさに触れてもらえればと思います。

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