運に恵まれ成功する人と気づかずに逃す人の大差 点をつなぐ力「セレンディピティ」を知ってますか

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日常のなかで偶然なにかが起き、それに気づき、(おそらくは無意識のうちに)注意を払い、もともと知っていた、一見すると関係なさそうななんらかの事実と結びつける。つまり2つを結びつけ、主体的に対応することによって、それまで存在していることにすら気づいていなかった問題についての解決策が見つかるということだ。それはリスク回避につながることもあるだろうし、なんらかの新たな可能性につながっていくことも充分に考えられるわけだ。

セレンディピティの3つの特徴

セレンディピティは、単に私たちの身に起こることではない。いくつかはっきりとした特徴があり、それらは意識的に育むことのできるものだということだ。

そしてクリスチャン・ブッシュ氏によれば、セレンディピティが外的要因ではなく、自らの力で使いこなせるツールだということを理解するためには、もう少し詳しく見ていく必要があるようだ。そのため、ここでは過去の研究によって明らかになったセレンディピティの中核的な3つの特徴が紹介されている。これら3つは、互いに結びついているものだ。

<1 ある人に何か予想外、あるいはふつうではないことが起こる。それは物理現象のこともあれば、会話のなかでたまたま出てきた話題のこともある。これがセレンディピティ・トリガーだ。
2 その人がトリガーをそれまでかかわりのなかったことと結びつける。点と点を結びつけ、一見偶然のような出来事や出会いに価値があるかもしれないと気づく。このそれまで無関係と思われていた事実や出来事を結びつけることを「バイソシエーション」という。
3 重要なポイントとして、実現した価値(洞察、イノベーション、新しい手法、問題への新たな解決策)はもともと期待されていたものでも、誰かが探していたものでもなく(少なくとも探していた形ではない)、完全に予期せぬものだということだ。(19ページより)>

サプライズや偶然という要素に大きな意味があるわけだが、とはいえそれはあくまでも最初のステップに過ぎない。もうひとつ必要なのが、偶然の発見を理解し、使いこなすことである。なぜならそれが、複数の出来事、観察したこと、断片的な情報の間に(意外な)価値のあるつながりを見出し、クリエイティブに融合させていく能力となっていくからだ。

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