こうした事情は日本製鉄も同じ。同社はひも付きと呼ばれる大口顧客との相対契約で、従来の後決め方式(4~9月分の価格が8月頃決まる)を先決め方式に変更中。先決め価格は4~9月に20%弱の値上げで決着していたもようだが、「足元の原料価格は前提より大幅に高い。もう少しお願いする」(森高弘副社長)と一段の値上げを進める構えだ。

中堅自動車メーカー役員は「鉄鋼メーカーは自分たちの利益だけを押し通しているように感じる。サプライチェーン全体のことを考えてほしい」と苦言を呈する。一方、鉄鋼側の言い分は、「本来得るべき利益を得ていなかったこれまでが異常だっただけ」であるが、顧客側に不満が高まっていることも事実だ。
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