NASAも着手「UFO研究」にアメリカが真剣になる訳 国防総省に続く、NASAの取り組みの目的とは
NASAの科学局長トーマス・ザブーケンは6月9日、全米アカデミーズに対しプレゼンテーションを行い、この研究は連邦政府が「未確認航空現象(UAP)」と呼んでいる現象について科学的な検証を試みるものだと説明した。
予算は10万ドル未満で、開始予定は今年の秋。「すでにどのようなデータがあるかを特定し、今後どのようにデータを取得するのが最適かを見極め、こうしたデータをUAPの科学的理解を前進させるのにNASAとしてどのように活用できるかに的を絞った」研究になると、ザブーケンは9日午後に行われた電話記者会見で語った。
国防総省も研究に取り組んでいる
ザブーケンによると、UFO目撃情報の検証は、まったく新しい科学的現象を明らかにする「ハイリスクでハイインパクトな類いの研究」になる可能性がある一方で、新たな発見や興味深い知見を何ももたらさない可能性もある。
ペンタゴン(国防総省)では長年にわたり、軍の情報職員ルイス・エリゾンドが「先端航空宇宙脅威特定計画(AATIP)」と呼ばれる小さなグループを率いて調査を行っていたが、その存在が注目されることはほとんどなかった。AATIPは2012年に中止されたとしているものの、同計画を支持する人々によると調査は続けられていたという。