哲学者デカルトは数学の革命「座標」を生み出した 代数と幾何学を融合、図形を数式で記述する
代数と幾何学を結婚させた男
フランスの哲学者、数学者。父はフランス国王の評議員で、法律に携わる裕福な家庭で生まれた。デカルトは『方法序説』において、「数学には精緻をきわめた考案力がある」「何よりも数学が好きだ。論拠の確実性と明証性のゆえである」と、数学への傾倒を見せている。また、座標を発明し、代数学と幾何学を結びつけることに成功した。
「我思う、ゆえに我あり」は、1637年に発刊された『方法序説』において述べた言葉だ。たとえ、世の中のすべてを疑い、自分の存在さえも疑ったとしても、そのように意識している「我」だけは、その存在を疑いえない(コギト命題)。信仰による真理の獲得ではなく、理性で真理を求めようとする考え方。このためデカルトは「近代哲学の父」と呼ばれることになった。


















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