宮崎VS沖縄、変わる春季キャンプ勢力図 オリックス移動で異変、五輪合宿招致争いも

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沖縄でプロ野球の各キャンプを仕切る、沖縄コンベンションビューローの関係者は「オリックスが宮古島から宮崎にいかれたことは痛い。球団からの施設面での要望に、対応のスピードがやや遅れたようだ。さらに施設面での充実、地元ホテルなどとの連携を強化していきたい」と危機感をつのらせる。

2020年東京五輪の合宿候補地の招致合戦も

プロ野球キャンプは沖縄と宮崎に二分された形だが、その背景には、2020年東京五輪の合宿候補地の招致合戦という裏事情がある。プロ野球チームを誘致する一方、水面下では世界の祭典になる五輪で代表チームの受け入れを巡って火花を散らしているというわけだ。

実際、地方自治体にとって、プロ野球キャンプの誘致は絶好のPR効果を生む。チームの滞在費が落ちるだけではなく、連日メディアで報じられ、各地から観光客が訪れることで地元のイメージアップにつながっていく。

沖縄県でキャンプが行われた2014年春の経済効果は、りゅうぎん総合研究所の調査によると、88億8000万円で史上最多だった。年間の観光客も初の700万人突破が確実で、まさに〝キャンプ効果〟が実証された形だった。

そもそも沖縄キャンプの契機になったのは、日本ハムが1979年に沖縄本島北部の名護に進出したのが手始めだ。当初は四国、九州が主流だったが、この時期に平均気温が「二ケタ」を超える南国は魅力的だった。

1999年12月には米軍普天間基地の代替基地の受け入れが名護市内に決定したこともあり、その見返りに、2000年から10年間、沖縄北部12自治体には公共事業に合計1000億円(毎年100億円)の国費が流入する仕組みになった。

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