気づきにくい糖尿病､痩せている人ほど危険な訳 進行している場合､激しい運動はかえってNG

強いていうならば、口渇、多飲、多尿と言って、口が乾いて、いっぱい水分を飲んで、トイレによく行くという症状ですが、気づかない人がほとんどです。

血液検査は「ヘモグロビンA1C」を見よ！

（写真：OCEANS編集部）

──確かに口が乾くぐらいじゃ、気づかないかもしれません……。

もうひとつの方法は血液検査ですが、最近の健康診断ではコスト削減で検査項目を減らす傾向があって、「血糖」だけしか調べないところも多い。だけど糖尿病で確認していただきたいのは「ヘモグロビンA1C（HbA1c）」の値です。オプションでつけられることもあるので、ぜひ加えてほしいですね。

ただし、検査結果で糖尿病の疑いが出ているのに、放っておいて重症化させる人も結構いますので、きちんとチェックしてください。

──ヘモグロビンA1Cの値はどのように見ればいいでしょうか？

下記の指標を目安にしてください。

──予備軍のうちに、対処すれば糖尿病にならなくてすみますか？

糖尿病が治っているかどうかの判断は非常に難しいところがあります。まず、ヘモグロビンA1Cの数値自体は生活習慣を見直せばすぐに改善できます。

ただ6.5%を超えると、糖尿病と診断された段階で、インスリンを分泌する膵臓の細胞の1〜2割ほどが死んでいる可能性があります。こうなると生活習慣が悪くなれば、すぐに糖尿病になります。