『ジョーカー・ゲーム』、"大作抜擢"の心構え インディーズ出身の入江監督、メジャーへ挑む

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(写真:梅谷 秀司)

――海外のスタッフとのやりとりはどうだったのでしょうか。

まずはこの脚本をどう芝居にするかを伝え、俳優さんに覚えてもらったら、カメラはこういうふうに撮りましょうと伝えて。それが自分の仕事なのでそれだけをやっていくうちに、みんなはだんだん「こいつはこういう映画を作ろうとしているのだな」ということが分かってくる。きっと最初は言葉数が少ないなとか、不満があったと思うのですが、それを続けていくうちにだんだんと集中力が出てきたと思う。

思ったこと、気づいたことは全部言う

――日本人、外国人に限らず、自分が相手にやって欲しいと思ったことを伝えたい時もあったと思うのですが、そういうことはどうでしたか。

とにかく思ったことや気づいたことは全部言いました。できるかできないかは別にして、まずは言ってみると。それから向こうにそれができるかの判断をしてもらう。結局、監督といっても自分では何もできない。演じることもできないし、カメラも回せない。美術を作ることもできない。ただひたすら言うしかない。言っていくうちに「インドネシアでは用意できない」とか、いろいろなことが出てきます。そのときに「何かそれに代わるものがあるのか?」と聞いてみる。

(C)2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会

日本のスタッフだと文脈を読み取って自分で持ってきてくれますが、向こうの人はまず何がしたいのか、ちゃんと伝えないとできない。こっちが不満に思ったらその不満も表明しなければいけない。でもそういうことが意外に距離を縮めるんですよ。「お前の『イライラする』というのはこういうことか」とか。

自分が何を目標としているのかを共有できるようになってからはとてもスムーズにいきました。そこにいくまでが大変でしたが。たとえば亀梨君の芝居に対して「もう1回やりましょう」「ここはダメだからこういうふうに直してくれ」ということを言い続けた結果、周りのスタッフが「この映画はこのくらいのレベルのものを求めているのか」と実感するようになる。

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