「うちの子のお相手は30代」51歳男性の母親の主張 結婚できない中年男性の裏には過干渉親の存在

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そこから数日後。さとみの相談室から、“交際終了“の連絡が来た。さとみの仲人から来たメールには、厳しい言葉がつづられていた。

『ご両親様が、今回の結婚に反対をされていたようですね。そうした親のいる男性との結婚は、考えられないとのことでした。また、その反対理由というのが、きわめて侮蔑的、かつ職業差別のような内容なので、とても心外です』

このメールに、私はひたすらわびることしかできなかった。そして、あきおにはそうしたメールがさとみの相談室から来たことを話し、私からは、こう告げた。

「あきおさんと親は別人格です。育ててくれた恩は忘れてはいけないけれど、あなたの人生はあなたのもの。自分で地図を描き、道筋を作っていってくださいね。結婚相手は親が決めるのではなく、ご自身で決めてください」

相手を決めるのは母親ではなく自分

子どもがいくつになっても、過干渉だったり、支配、管理をしたがる親を、最近は“毒親”と呼んだりする。教育熱心だった親ほど、毒親になる可能性が高い。また最近は、どういう親の元に生まれてくるか子どもは選べないことから、スマホゲームやカプセルトイの「ガチャ」になぞらえ、“親ガチャ”という造語もある。

学生時代は生活費や学費などを出してもらい、親の傘の下にいるかもしれないが、社会に出たら一人前の独立した人間だ。結婚相手は親ではなく、自分が決めるべきだ。親と二人三脚のような婚活をしている婚活者は、今一度、誰の結婚なのかを考えてみてほしい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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