SNSでやたら偉そうな人がしている大きな勘違い SNS上で好かれる人、嫌われる人の決定的な違い

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LinkedInなどのSNSの世界では、現実の世界以上に、「返報性の法則」(相手から受けた好意などに対し、お返しをしたいと感じる心理のこと)が大きく作用します。リアルな世界に比べ、人物や取り巻く環境の雑多な情報がそぎ落とされ、行動や情報がシンプル化されるからです。これは、デジタルコミュニケーションに共通する大きな特徴でもあります。

現実の世界では、住む場所、所属する社会、世代やポジションの違いなど、さまざまな要素が人間関係を大きく左右しますが、SNSの世界では、それらは画面の向こうに隠れて見えづらくなります。だから、よりシンプルに「テキストによるコミュニケーションの質と量」が、人と人との関係性を作ることになるのです。それが、返報性の法則が現実世界よりもダイレクトに働く理由です。

SNSの中では、「いつも好ましいレスポンスをくれる人」と仲良くなりやすい傾向があります。もちろん現実世界でも同じことはいえますが、SNSでは現実世界に比べて相手の行動や姿勢を評価する手段が限られるため、その重要性がはるかに高いのです。

これは別の見方をすれば、世代や立場などの違いを飛び越えて好ましい関係を構築できるということで、SNSの強みの1つといえるでしょう。そして、たくさんの好ましいレスポンスを返してくれる相手には、やはりこちらからも多くのポジティブなレスポンスを返すことになります。

これがSNS内で自然に働くメカニズムで、返報性の法則がダイレクトに働きやすい背景です。だから、自分から積極的に多くのコミュニケーションを取る人ほど、自分の投稿に対して多くのレスポンスが付くのです。

注意すべきは、これは単なる「いいね!」や「コメント」の貸し借りという話ではないということです。他者に対し、心からの応援や交流をしようという気持ちは、SNS内では多くの人へと伝わります。それが自分自身への信頼となり、自分のコミュニティー内での評価を決めます。それこそが、本物の「自己ブランディング」だといえるでしょう。

SNSの人間関係はリアルよりもフラット

たとえ現実世界で重要なポジションにいようと、自分が所属する組織内で強い権限を持っていようと、そのような要素は、一部の超有名人を除いてはSNS内では効力を発揮しません。

プロフィールなどに記載することにより少しはアピールできるかもしれませんが、あまり強調しすぎるとかえって逆効果になってしまいます。SNSでは、年齢や立場にかかわらず、個々のアカウント同士がリアル世界よりも「フラット」な関係になりやすい特性があります。

現実世界で立場の高い人がSNS運用に失敗することがあるのは、この現実を受け入れられない場合があるからです。例えば、組織の肩書のおかげで、いつも自分の言うことが周りに聞き入れられ、影響力を行使することに慣れてしまっているような人がいたとします。

しかしながら、そんな人がSNSの中では「肩書」の神通力がまったく効かず、いきなり無力な存在になってしまう。その冷徹なギャップを受け入れられないのです。

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