いいかげん｢仕事メールの無駄マナー｣根絶しよう 経済衰退をもたらす｢日本人の抜きがたい悪癖｣

「なんでこんなことしなきゃいけないの……？」そう思っているのは、あなただけではないはずです。いまこそ変えましょう（画像：metamorworks／PIXTA）

「部署名を全部書く」という無駄マナー

インターネットが普及し始め、二十数年の時間が経ちました。いまやメールがコミュニケーション手段として定着し、ビジネスでも欠かせないツールになっていることに異論を挟む人はいないでしょう。

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特別顧問に退いたものの、今でも私のもとには大企業の方からも含め、毎日たくさんのメールが届きます。その冒頭にはたいてい、以下のように宛名が書かれています。

コーン・フェリー・ジャパン株式会社 
特別顧問 妹尾輝男 様

私の場合、現在は顧問で所属部署もないので、宛名は比較的シンプルです。しかし、部署名が長く、かつ階層も多い会社にお勤め人の場合、以下のような長～い宛名つきのメールが送られてくることも少なくないのではないでしょうか。

〇〇株式会社××事業部◇◇部△△課☆☆係
〇〇様

皆様の中にも、ご自身でメールを送るときに、似たような長い宛名をつけている方がいらっしゃると思います。そういった方に、ここで1つ質問をさせてください。

なぜ、メールを送る際に、こんな長い宛名をつけているのですか？

NHKの人気バラエティー番組のチコちゃん風に聞くと、「なんで、こんな長い宛名をつけるの？」。

ここで、「えっ、なんで？ 考えたこともなかった」とか、「みんなそうしているんじゃないの？」などと答えると、「ボーっと生きてんじゃねーよ！」と叱られてしまうことは必至です（笑）。