「可燃ごみが減った」座間市の画期的な取り組み 白井エコセンターではRFID用いた実証実験開始

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このような状況に対し、白井エコセンターがITソフトウェア開発企業の小僧comと共に実運用に向けて実証実験を進めているのが、収集におけるRFIDを用いた事業用ごみの収集である。

不燃ごみに貼付されたRFIDタグが埋め込まれたシール(筆者撮影)

これは、数ミリメートル程度のRFIDタグに埋め込まれた情報を、読み取り装置で電波を用いて非接触で読み取る技術である。タグにシリアルナンバー、排出店舗情報、可燃ごみ・不燃ごみの識別情報、容量などを入力しておき、それらが埋め込まれたシールが貼付されたごみを、RFIDリーダーを装着した収集作業員が収集する過程で読み取り、個数を自動で集計したうえでデータとして蓄積していく。

そしてそれらの情報を自社のデータベースに転送して収集業務を管理するとともに、マニフェストの作成データとしても活用できる。

■RFID収集の概要

(出所)白井エコセンターのプレスリリース

データの活用方法は?

RFIDリーダーの性能は良好で、数メートル先にあるRFIDタグの情報を瞬時に読み込み集計する。ただ、排出事業者が間違えて別のタグを貼付してしまうケースがある。この問題へは、現在、白井エコセンターでRFIDタグ付きのごみ袋の製造を検討している。

(左)作業員の腰に装着したRFIDリーダーが、タグ内の情報を読み取り集計する(右)作業員が腰に装着するRFIDリーダー(筆者撮影)

ともあれ、RFIDを利用した収集で得られたデータは、清掃車に搭載しているタブレット端末を経由して白井エコセンターのデータベースに転送される。よって、これまでの伝票記入等の煩雑な手作業から解放され、時間が節約され、正確なデータが送信されるようになる。

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