今の時代に「専業主婦家庭」を目指す大きな難易度 親の世代を見て「当たり前」と思っては失敗する

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婚姻件数の減少は、結婚適齢期とされる年齢ゾーンの人口自体が、少子化によって減少してきていることも原因といえます(写真:プラナ/PIXTA)

コロナ禍で婚姻件数が減少しているとの報道を目にします。ただ、これまで継続的に婚姻に関するデータを追ってきた筆者としては、中期的に見てここにコロナ禍が大きく影響したとはいえません。

50歳で婚歴がない男女が急増

そもそも結婚適齢期とされる年齢ゾーンの人口自体が、少子化によって減少してきているから結婚件数が減ったのだ、という論者もいるようですが、それも婚姻件数の減少への影響はそれほど大きくなく、主たる原因は別にあるといえます。実は、50歳で婚歴がない男女の割合が1995年あたりから急増したのです。

2020年の国勢調査の結果からは、50歳時点で婚歴がない男性が4人に1人、女性は6人に1人にのぼることが明らかになりました。ここで、よく拡大解釈が生じやすいため触れておきますが、未婚率上昇の上記のデータだけから、当人たちの結婚に関する気持ちの変化を語ることは禁忌です。結婚していない「状況」が増えたことは指摘できますが、その背景にある当人たちの「気持ち」についてまでは、データからは読み取ることができないからです。

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