ジムは大きく4種類「自分に合った施設の選び方」 事前見学で確認したい5つのチェックポイント

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特に近年、店舗数を増やしているのはジム特化型ですが、ジムを初めて利用する方が、このタイプを選んで失敗するケースが少なくありません。

ジム特化型施設は総合型施設に比べて利用者層が若く、熱心な方が多く、まさに「鍛えるためだけの場」。器具や設備が「鍛える」ことに特化して絞られている分、月会費も安価に設定され、ほとんどの施設が24時間営業というのも魅力です。

研ぎ澄まされたジム特化型のほうが、集中してトレーニングできるからよい。確かにそれも間違いではありませんが、トレーニングを続けるためには選択肢が多くあることが助けとなります。そのため、実はほとんどの方に総合型施設が合っており、少なくともジムトレの入り口として最適だといえます。

筋トレの器具(筋トレマシンとフリーウエイト)については大差はありませんが、そのほかは大きく異なります。

初心者は総合型施設がおすすめな理由

ジム特化型でできる有酸素運動はマシンだけですが、総合型なら多彩なスタジオプログラムがあり、水泳や水中運動という選択肢もあります。ジム特化型では鍛えることに特化しているため、ストレッチのスペースが狭いこともデメリットです。

筋力や持久力のアップに最もベースとなるのは柔軟性なので、ストレッチができるスペースがあることもジムとして必要なことです。

運動を始めたら、体と心の疲れやストレスを和らげて整える癒しも大切です。総合型ならトレーニングのための設備に加え、シャワーやお風呂、ジェットバス、リラクセーションスペースやマッサージルームなどの設備もあります。

また総合型は全国に数十~数百店舗を展開している場合が多いので、「飽きっぽいので複数の施設を順番に使いたい」「出張などで地元以外に行くことが多い」という方にとっても便利な施設です。

まずは総合型に入会してさまざまな設備や器具を使用してみて、「スタジオやプールは使用しない」ならあらためてジム特化型施設に、「スタジオプログラムだけしかやらない」ならスタジオ特化型施設に入会し直すのが賢い方法です。

過去に総合型施設の利用経験があってトレーニングでやるべきことが決まっていて、「しっかり集中してトレーニングしたい」「筋トレだけしっかりやりたい」という場合は、総合型施設に通うのはもったいない話です。

総合型がファミレスなら、ジム特化型やスタジオ特化型はハンバーガーショップに近い存在。設備とサービスが限定されているぶんコスパがよく、月会費は総合型施設の半分程度に設定されているのでお得なのです。

次ページジム特化型のメリットとは
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