「最近悩みなのは、初対面の人に整形を気づいてもらえないことなんです。メイクもナチュラルにしているせいだとは思うんですけど、“あ、気づかないんだ”って、少しさみしいような気持ちになります。せっかく400万円かけたんだから、“整形顔だね!”っていうようなわかりやすさが必要なのかな? みたいなことを勝手に思っています」
人に気づかれない整形こそが“成功”で、ばれるようでは“失敗”なのではと思うが、真波さんの心は複雑だ。自然に見えるのはやぶさかでないけれど、それが努力と自己投資で築いた美であると理解し、感心してもらいたい気持ちが彼女の胸を疼かせる。
「今こわいのは、“400万もかけてその顔なの?”って思われることです。“そんなにかけてそれ?”って言われたらって……言われてないんですけど。
私の顔を見て“自然だね”って言ってくれたとしても、その子の表情とかでなんとなく、何を思っているか勝手に気づいちゃうというか、勝手にそうとらえちゃうというか。特に同い年くらいの女の子に“え、自然だね~!”なんて言われると、“絶対、その程度?って思ってるでしょ”って勘ぐっちゃったり。そんなふうに思ってしまうんで、やっぱり呪いがかかってるんでしょうね」
「後頭部の形がいい子」がうらやましい
そんなとき、天然美人へのやるせない憧憬が頭をもたげる。
「天然で美人だったら、それほどうらやましい話はないと思います。天然美人ならこんな思いにとらわれることはなかっただろうし、元彼に振られて引きずることも、ガールズバーの面接で“可愛くないね”って言われて凹むこともなかったと思うんです。
天然の美人へは、うらやましい気持ちのほかに憎らしいと思う気持ちもあったかもしれません。純粋にうらやましいだけでは、整形まで踏み切れないので。どういう感情なんだろう。ずるい、とかですかね……」
遺伝的に顔が小さい人や、背が高い人を見ても、真波さんの心には劣等感が渦を巻く。「身長152㎝の私が“可愛くていいね”なんて言ってもらえるのは、日本人の女性だからです。世界基準で美しさを測れば身長はもっと高いほうがいいし、もし私が男性だったら、背を伸ばすために骨延長も検討していたかもしれません」
ほかにも歯列矯正を小学生のころに終わらせている子がいたら、“親からの恵まれた配慮があったのだな”と思って、妬ましさが胸をかすめるという。
「あと、後頭部が丸くて形がいい子を見ると、すごくうらやましいんですよ。あれって親が形を整える装置を着けてくれたか、絶壁にならないよう気を遣ってくれて丸くなるケースも多いので。私は普通に寝転ばされていたからなのか、がっつり絶壁なんです。そこはもうどうしようもないけれど、早いうちにケアしてもらえたらかなった美もあるのにと思うと、ちょっと悔しいです」
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