25歳女性が400万つぎこんだ「整形という宝島」 「東京には可愛い子が多くて衝撃を受けた」

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気になっていたエラを治し、二重まぶたも得たならば、もう心はおだやかに凪ぎそうなもの。けれどそうならなかったのは、手痛い失恋を引きずっていたせいもあるという。

「私は小学生のころ毛深くて、好きな男の子に“お前って眉毛めっちゃ濃いよな。男みたい!”って言われたことがあったんです。すごいショックでしたね」

それが、容姿について人の言葉で刺された最初の痛みだった。

真波さんはそれから「私の顔、何か言われたらどうしよう?」と身構えるようになったという。高校生のときは神尾楓珠さんのような美しい彼氏がいたが、やがて別れを切り出され、その理由を「自分の顔が彼と釣り合わなかったせいだ」と勝手に結論づけて苦しんだ。彼が好きだった桜井日奈子さんと自分の顔を比べては、「彼女と私じゃ全然違う」と鏡を伏せた。

さらに、整形前にガールズバーの面接を受けた際、店長に「ガールズバーはもっときれいな子がやるものだから、君は風俗のほうが向いてるよ」と、けんもほろろな対応をされたことも響いたという。真波さんはコンプレックスに牙をむかれ、「私の顔、そんなにレベルが低いんだ」と悔しさに胸を灼かれた。

こうした経験と、整形の効果を実感したこともあり、「もっと可愛くなりたい! 可愛ければつらい目に遭うこともないはず」という思いが、さらなる整形へと彼女を駆り立てた。

元彼の「前のほうが可愛かったよ!」

真波さんはボトックスをやめて本格的な手術を受け、すっきりしたフェイスラインを手に入れた。スマートな鼻梁、ぱっちりした瞳もわがものにしたその顔は、どことなくモデルの岡崎紗絵さんを思わせる。美しく生まれ変わった彼女は、満を持して因縁の元彼“神尾くん”と再会を果たした。

「ドヤ顔で“整形したんだ!”って言ったら、“なんで!? 前のほうがよかったじゃん。前のほうが可愛かったよ!”って言われたんです」

立ちすくむような無力感に襲われたと、真波さんは言う。

「うわ~! ってなりました。一体、誰のために整形したと思ってるの!? って。また会えたとき、“可愛い”って言われるためだったのに、そんなふうに言われたら“じゃあ私、何に悩んでたの?”って、パニックになってしまって。

ただ、そのおかげで整形とか顔に執着していたひとつの要素は、切り離せたんです。“お前のためじゃねえし!”って。“誰かに認めてもらうための整形”に区切りをつけて、イニシアチブを取り返せたというか。それからは“自分のための整形”に励むようになりました」

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