それから、今どきのドレッシングは総じて「油分」が多いことにも驚きました。
ドレッシングは油と酢と調味料を混ぜ合わせたものですが、最近のものは昔と比べて、油の割合が多くなっているのです。
とくに「シーザードレッシング」などの「乳化液状タイプ」は40%から60%ほどが油のものもありました。分離状のものでも25%ほどは油でした。
ドレッシングに使われている油は、多くが菜種油、大豆油です。これらは安定的に確保できて安価だからです。遺伝子組み換えのものが使われていることも多くあります。
先ほども述べたように、こうした市販のドレッシングの1食分の使用量の目安は「大さじ1」が多く、大さじ1は15グラムですから、「乳化液状タイプ」なら、そのうち8グラムほどが「油分」ということもあります。
サラダ1皿で「8~10グラムもの油」をとってしまう
ただ私が思うに、今どきの人はサラダ1食分に対して「大さじ1(15グラム)」のドレッシングは足りないのではないでしょうか。20グラムぐらいは平気で使ってしまうのではないかと思います。そうしたら油の量は、「乳化液状タイプ」で10グラムを超えます。
コンビニなどでサラダの別売りのドレッシングが売られています。あの小袋が25グラムです。それを考えても「1食に大さじ1」程度で済んでいるわけがないようにも思えます。
厚労省が言っている1日当たりの脂質の摂取量の目安は、1日2000キロカロリーをとる人で1日45グラムほど。ドレッシングの油を気にする人はあまり多くないかもしれませんが、サラダ1皿で「8~10グラムもの油」をとってしまうのは大きな問題です。
とくに「乳化液状ドレッシング」は、乳化されているがために、半分油であっても、舌が「油っこい」とは感じないどころか「口当たりがよく、まろやか」に感じるので要注意です。
これぞ、「乳化剤」などがもつ「添加物の力」「添加物の落とし穴」です。
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