「ポイ活」をやめたら「お得」なことばかりのワケ 体験してみてわかった「想定外のメリット」

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となると、どう決断したところで「やっぱりあっちのほうがお得だったのでは……」と延々悩むことになりがちで、さらには先方がポイントの中身をいきなり変更したりもしてくるので、結局、生涯にわたって少なからぬ時間を、どうにも判断のつきかねる比較検討とモヤモヤとした後悔に占拠されることになる。

で、そんな迷える人々を横目に見つつ「私、関係ないもんね!」と心から言い切れる自由といったら! ああこの罠と縁を切って本当に助かったと思わぬ日はないのである。

ポイ活は本当にお金を節約することにつながるのか

と、ここまで熱く語っても、「いやいやそうは言っても……」と納得できない方がいることは百も承知です。

そうですよね。ポイントと縁を切って時間とエネルギーが節約できても、それじゃあ肝心の「お金」が節約できないじゃん、意味ないじゃん――そう思われる方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

確かに多くの人が少なからぬ時間とエネルギーを使ってでもポイントを取りに行くのは、お金の節約のためである。

ある意味、ポイントを稼ぐのは「労働」と同じなのかもしれないですね。時間とエネルギーを提供して、お金の代わりにポイントを稼ぐ。何事につけ努力する者は報われるというのが人生の法則で、それを思えば多少の犠牲を覚悟するのは当然のことでは?

そう、そこなんです。

努力してポイントを貯めることが、ちゃんとお金を節約することにつながるのなら、確かにそれはそれで一つの合理的な生き方であろう。

でも本当にそうなのだろうか。ポイントを貯めることが、本当にお金を節約することにつながるのだろうか? 

(つづく)

稲垣 えみ子 フリーランサー

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いながき えみこ / Emiko Inagaki

1965年生まれ。一橋大を卒業後、朝日新聞社に入社し、大阪社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめる。東日本大震災を機に始めた超節電生活などを綴ったアフロヘアーの写真入りコラムが注目を集め、「報道ステーション」「情熱大陸」などのテレビ番組に出演するが、2016年に50歳で退社。以後は築50年のワンルームマンションで、夫なし・冷蔵庫なし・定職なしの「楽しく閉じていく人生」を追求中。著書に『魂の退社』『人生はどこでもドア』(以上、東洋経済新報社)「もうレシピ本はいらない」(マガジンハウス)など。

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