ってことで、そうと気付いた瞬間から、例の逆ギレ体験も相まって、私はポイントと名のつくものすべてときっぱりと決別することにしたのだ。新たなポイントカードを作るのをやめたのはもちろん、すでに財布にゴテゴテと詰め込んでいた、あの店この店で使えるポイントの貯まるカード類の一切合切もごっそり捨てた。そして今に至る。
で、どうだったのか。
私は損をしているのだろうか。お得なポイントがもらえないおかげで、出費の多い生活を送らざるをえなくなっているのだろうか?
はっきり言おう。
そんなことはまったくない。それどころか、今も「ああポイントと縁を切ってよかった!」と心から思わぬ日はない。だって私は一切の「損」などしていないし、むしろ縁切りのおかげで「お得」になることばかりの日々を過ごしている。
いったいどういうことなのか?
順を追って説明しよう。まずはこれだ。
お得ポイントその1 行動の自由が手に入る
ポイントと縁を切って最初に実感したのは、何よりもカニよりも「いやーなんて自由なんだ!」ということである。いやほんと、これは体験してみればわかる。っていうか、体験する前はこんなことになろうとは想像もつかなかった。
だってポイントをやめたら「お得」と縁が切れるわけで、いくら突っ張っていても心の奥底は不安でいっぱいってことになりそうじゃないですか。
ところがポイントをやめたその日から、不安どころか心にさやさやと自由の風が吹き抜けて頭痛も肩こりも治りそうな勢いである。大げさでもなんでもなく、こんな爽やかな人生ってものがあったのかと、マジで思いましたよ。
いやね、何がそんなに自由かって、どこで何を買っても買わなくても自由。ただそれだけのことなんです。
それだけなのに、これほどまでに爽快。ってことはすなわち、それまでいかに無意識のうちにポイントという鎖で頭も心もガチガチに固められてたかってことなんですよね。
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