スマホルールを破る子に「即没収」がダメな理由 親のあなたは子どもとした約束守れていますか

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相談者:使用時間を少し短くするぐらいの軽いペナルティーなら、言い渡すほうも気が楽です。

石田:そうですよね。それを何度も繰り返すなら、「守れないルールを見直そう、ペナルティーを見直そう」という話し合いになる。

相談者:そこはやっぱり話し合いですか?

石田:親が一方的に言い渡すんじゃなくてね。ルールを2回破ったらこのくらい重くなる、3回ならこう、4回破ったら没収、というように子どもと決めたほうが納得します。

相談者:親には「こうあるべきだ」という思いがあります。子どもの意見を聞いていていいんだろうかと不安なんです。

石田:力ずくでやったっていいけれど、大変ですよ。子どもの意見を聞きながら決めたほうが、結局は親も楽なんです。

(画像:『子どものスマホ問題はルール決めで解決します』)

親が厳しいルールを決めたがる本当の理由

石田:親が厳しいルールやペナルティーを決めたがるのは、子どもがかわいくて心配だからですよね。

相談者:はい。ちゃんと勉強もしてほしいし、犯罪に巻き込まれたりしてほしくない。

石田:大切なのは、子どもが適切にスマホを使うことです。もし、ルールやペナルティーを厳しくすることで適切に使えるようになるのなら、そうすればいい。でも実際にはそうじゃない。子どもは反発して、抜け道を探します。隠れていろいろなことをやるようになる。親は子どもの状況がどんどん把握できなくなります。

相談者:確かにそうですね。

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