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スマホルールを破る子に「即没収」がダメな理由 親のあなたは子どもとした約束守れていますか

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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相談者:子どもにとってつらいことでも、ペナルティーは実行しろと?

石田:没収というペナルティーでいいかどうかは考える必要がありますね。でも、親が約束を守らなければ子どもだって守りません。

相談者:勉強に使うとか仲間はずれになるとか言われると、ついほだされてしまって。

石田:そうやって子どもにコントロールされているんです。ここが親のウィークポイントだとわかっているんですよ。

相談者:厳しいなぁ。

石田:ペナルティーを科さずにいることで、子どもは「約束は破ってもいい」ということをせっせと学んでいます。

相談者:それでは困ります。でも、没収するのも難しそう……。

たった一度の駐車違反で免許を取り上げられたら…

石田:ルールを決めるときにペナルティーも決めておくのは大切ですが、問題はその中身です。

相談者:没収ではダメですか?

石田:没収だってアリですが、いきなり没収は重すぎる。没収をペナルティーにするのは、なぜでしょう?

相談者:厳しいペナルティーだから、そうならないようにルールを守るはず、と。

石田:ところが、そうはいかない(笑)。ルールは守れない、でもペナルティーは実行されない。じゃあこれでいいんだ、となるわけです。

相談者:今のわが家がまさにそれです。

石田:車の免許を考えてみてください。ある日駐車違反をしてしまった。はい、免許停止! どうですか?

相談者:それは厳しすぎるというか、理不尽というか。

石田:でしょう? 駐車違反でいきなり免停にはなりません。だけど何度も繰り返せば、違反点数がたまって免停になる。スマホのペナルティーもこれと同じです。

相談者:最初はゆるいペナルティーにするんですか?

石田:基本的な考え方はそうです。今日だけは使わせないとか、今週末のゲームは禁止とか。

相談者:でも、ゆるいペナルティーでルールを守れるのかなぁ。

石田:社会的なシステムはそうなっていますよ。確信犯で何度も駐車違反をすれば免停になるけれど、ついうっかりとか、今回だけは勘弁して、みたいな違反には相応のゆるいペナルティーで許してあげる。違反したほうだって、それで納得します。

相談者:ちょっとぐらいの駐車違反ならいいや、と思う人もいそうだけど(笑)

石田:でも、違反点数が欲しくてたまらない人はいないはずです。それでもルールを破ってしまうことはある。そんなとき、いきなり免停にされたら反発するでしょう? スマホの場合も、即1カ月没収!なんていうのをやる親御さんがいて、びっくりしたことがあります。

次ページが続きます:
【ルールは子どもと一緒に決める】

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