スマホルールを破る子に「即没収」がダメな理由 親のあなたは子どもとした約束守れていますか

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石田:心配のあまり、親はどうしてもスマホを規制しよう·遠ざけようというほうに目が向きがちですが、逆の考え方もあるんですよ。

相談者:逆の考え方?

石田:ルールをゆるめるという考え方です。

相談者:えっ? ゆるめちゃうんですか。

石田:ゆるめちゃうんです(笑)

子どもの心理をくみとりながら、望ましい方向を探る

相談者:それって、子どもに甘すぎません?

石田:子どもがきちんとルールを守れているなら、それを認めてあげる姿勢があってもいいじゃないですか、ということです。

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相談者:最初からゆるゆるのルールにするわけじゃないんですね……。

石田:最初はいろいろなケースを想定して、きっちり決めておく。でもちゃんと守れているし、問題なく使えている。だったらルールをゆるめるのはどうだろう。夜9時までのルールだけど、9時半までいいよ、と。

相談者:子どもが狂喜しそうですね。

石田:そのときの子どもの気持ちを想像してみてください。信頼されているんだ!と誇らしく思いますよ。そして、その信頼を裏切っちゃいけないとも思う。勉強だって、それまで以上にがんばるはずです。

相談者:ルール決めって、奥が深いんですね。

石田:深いですよ。「こうすれば、こう反応するだろう」という人間の心理をくみとりながら、望ましい方向を探っていく。目先のことしか見えていない子どもにはできない芸当です(笑)。親の腕の見せどころです。

相談者:子どもにコントロールされて、どうしようって立ち尽くしている場合じゃないんですね。私も手のひらの上で、息子を転がしてやります!(笑)

■結論
●ペナルティーを実行しないと、子どものルール破りはエスカレートする
●ペナルティーにも軽重がある。軽いルール破りには軽いペナルティーを
●理不尽に重いペナルティーは逆効果になる可能性が高い
●ルールやペナルティーをゆるめる、という発想を持つ
石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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