インフレ時代到来?「安物買い」を見直すべき理由 貴金属やブランド品の買い取り店も増加?

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また、「自分の収入や資産にあった範囲で、堅実な生活がしたい」という考えに近い人が約9割で、 「多少家計で無理をしても、 高級なもの・質の高いものに囲まれた生活がしたい」という考えに近い人は1割強。「バブル景気の時代をうらやましく感じる」「車や高級ブランドを持っていることはステイタスになる」と考えている人は1割に満たない。見栄より実利を取る、非常に堅実な消費スタイルが伺える。

手に入れる価値があるモノ=「消耗品」?

改めて先ほどの”手に入れる価値がある”と考えられているものを眺めると、いわゆる生活必需品ばかりが揃う。価格が変動する持ち家を除き、「パソコン」「車(高級車やビンテージカーではないだろう)」「スマートフォン・携帯電話」は、購入時点の価格が最も高く、その後は価値がどんどん下がっていく。いわば消耗品に近い。

逆に、“なくてもかまわないと思うもの”にあげられたものは、ゲーム機はともかく、「高級ブランドの服・バッグ」「宝飾品」など、不要不急の贅沢品が並ぶ。日本では長らく使えるお金(可処分所得)が増えていないため、暮らしに必要なものしか買う余裕がないようにも読み取れる。

しかし、“なくてもかまわないと思うもの”に資産価値があるものが含まれているのは、皮肉だ。「贅沢品にお金を使うなんて、前時代的だ。自分が価値を見出せるものにこそお金をかけるべきだ」という声が聞こえてきそうだし、全面的に同意する。しかし、「インフレに強いものを買う」という観点ではどうだろう

最近、貴金属や高級腕時計、ブランド品の買い取り店の看板をよく見るようになった。繁華街だけでなく、住宅地の駅前でも目にするほどだ。

こうした買い取り店は昔ながらの質屋とは違って、フランチャイズ契約が多い。手元に何社かのパンフレットがあるが、リユース市場は2022年には約3兆円規模となり、今後も伸びていくと期待されているとの記述がある。家庭に眠っているブランド品の潜在市場は約15兆円だそうだ。それに対して、まだまだ店舗数が足りないので、今後も成長の余地があると実に鼻息が荒い。

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