フランチャイズというと外食やコンビニのイメージが強いが、買い取り店は在庫を持たなくていいので始めやすいとの触れ込みだ。店長1人でも開店でき、店舗は狭くてもいいうえ、必ずしも家賃の高い都心に出店する必要もない。ブランド品が押し入れに眠っているのは、繁華街より郊外の住宅地だからだ。
しかし、鑑定スキルが一番のポイントになるはずの買い取り店が、未経験者でも簡単に始められるのだろうか。
その点は、いまどきのITが解決する。商品画像をAI鑑定させたり、本部によるリモート鑑定も簡単にできるのだとか。ビジネスモデルの詳細は割愛するが、買い取り資金となるキャッシュさえあれば気楽に始められる印象だ。
買取ビジネスの活況はインフレの兆しか
話が脱線したが、これだけ買取ビジネスのフランチャイズが乱立しているということは、今のタイミングで高級品・ブランド品が注目され、買い集められている現状を示す。中古品であっても、リセールバリューが期待できると考えられているわけだ。
筆者は昔、「ブランドのバックも100均のバックも入る容量は同じ」「高級腕時計をしても1日は24時間のまま、25時間に増えるわけではない」と笑い飛ばしたものだが、その高いお値段に見合うほどの性能はともかく、資産価値だけはあるのが「高級品」というやつらだ。
生活必需品は消費されて終わりだが、高額品は不要になったからと言って捨てられるものではない。中古であっても欲しいと思われるブランド品はあり、例えばロレックスの人気モデル、エルメスのバーキンなど、すでに流通量が限られているものは価値が大きく落ちないという。インフレが好景気を呼ぶとすれば(現在の日本はさておき)、中古品を含めた高級品市場は賑わうだろう。
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