文章力に自信のない人は文章を読む量が足りない たくさん読んでいけば判断能力は自ずと身につく
とはいえ、その文章が信頼できるものであるか否かは、なかなか判断しづらいものではある。では、どうすればいいのか? 判断力を身につけるために必要なのは、とにかく読む習慣をつけることだ。
先の例にあてはめて考えてみよう。もしも優れた古物商になりたいのであれば、目利きの能力を高めることは不可欠だ。したがって、より多くのものを見て審美眼を養わなければならない。時間はかかるだろうが、それを繰り返していくうちに、やがて本物と偽物の違いがわかるようになってくるわけである。
そして、それは「読む習慣」にもあてはまることだ。
読む習慣がないところから始めるのだから、慣れるまでは「この文章は信頼に値するか否か」を判断しづらいだろう。そんなときには、的確な判断が下せないことを不安に感じるかもしれない。だが、その段階ではそれでいいのだ。なぜなら、成長段階なのだから。よって、少しでも早く真偽を見分ける能力を身につければいいのだ。
片っ端から読む習慣をつける
音楽を聴き始めたばかりの、中学生くらいのころのことを思い出してみてほしい。まだ知識がなかったその当時は、あまり音楽的な質が高いとはいえないヒット曲でさえ、ミーハー的に好きになったりしたのではないだろうか? しかも、その渦中にいるときには人から「その音楽はレベルが低いよ」と指摘されてもピンとこなかったはずだ。それどころか、抵抗すら感じたかもしれない。私にも似たような経験がある。
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