吉岡里帆さん、移動の車に「枕と布団」常備するワケ 主演映画『ハケンアニメ!』では監督役に挑む

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――女優というお仕事はハードだと思います。夢を諦めかけたことはありますか。

上京する前から、なぜ女優になりたいのかという明確な理由と目標設定を立てていたので、夢を諦めかけたことは一度もありません。昔も今も、夢は叶えるものだと考えています。

夢を諦めずに続けられたのは、現場で作品作りをしている方たちへのリスペクトと憧れを、今まで一度も忘れたことがなかったことも大きいと思います。あとは、事務所のみなさんが心から私の夢を応援してくださって、そばにいてくださったことも。周りの方々に生かされて、夢に近づける道を模索できています。

(撮影:梅谷秀司)

――吉岡さんの夢とは。

10年後や20年後に、私が携わった作品を見返したいと思ってもらいたいですね。この映画も、そういった存在になることを願っています。

アニメーション監督という仕事への驚き

――アニメーション監督を演じてみて、いかがでしたか。

本当に大変なお仕事だなと思いました。「1本の作品を完成させるまでに、これほどの時間と労力を要するのか」と、演じてみて実感したからです。

私はお芝居のお仕事をさせていただくとき、自分なりに入念に事前準備をします。不器用な性格なので、自分でも「なぜこんなに時間をかけているのか」と思うほどです(笑)。今回もアニメーション監督の仕事を女性監督にマンツーマンでお伺いしたり、下調べをしました。でも、実際に演じて見ると、わかっていたつもりでわかっていなかったと感じることがありました。

実際、現場の方の声を聞いていくと、本当にハードなスケジュールですし、アニメーション作画の量も大量です。そのうえ、やり直しは日常茶飯事。本当に才能のある方にしかできない仕事だと思いました。

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