「外出控え」高齢の親が寿命を縮める本当のワケ 優先的にトレーニングすべき3つの要素とは?

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長引くコロナ禍の運動不足で、歩行困難を引き起こすこともあります(写真:Luce/PIXTA)
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長引くコロナ禍で「歩けない」高齢者が増えつつあります。歩行困難な状況は、単に移動に困るだけでなく、さまざまな健康上の2次被害を引き起こす恐れがあります。大事なのはどんな状況下でも歩く力を衰えさせないこと。日本初の足の総合病院「下北沢病院」の菊池守医師の著書『2万人の足を診てきた名医が教える 弱った足でもぐんぐん元気になる! スタスタ体操』より、高齢者の足を守る方法を一部引用・再構成してお届けします。

歩かない高齢者の筋力は急速に衰える

「何かにつかまらないと立てない」

「歩くとふらついて、バランスをくずす」

ご高齢の方からこんな声を聞く機会が増えました。

あなたの親御さんや、親類の方にも同様の悩みを抱える方がいるのではないでしょうか。コロナ前は散歩くらいなら問題なくできていたのに、久しぶりに外に出ようとしたら、思わぬ困難に直面して驚くケースが増えています。

長く続いた外出自粛のせいで、あまり外に出なかった高齢者の足が弱ってしまったせいです。このままでは、歩くことが困難になり、近所のお店に買い物に行くことすらも難しい状況になりかねません。

コロナウイルスに感染しないために、外出自粛はやむをえない措置でした。

ただ、「歩けなくなる」ことは、高齢者の健康にどれだけ大きな影響を与えるのか、一般にはきちんと認識されていないように思います。

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