「脂肪肝は酒飲みだけがなる病気」は重大な誤解だ 糖質を摂りすぎると、肝臓に重大なダメージが
成人の3人に1人が脂肪肝という事実
現在、日本人成人の3人に1人が肝臓をむしばまれています。最新データでは、日本国内で約2,266万人が「脂肪肝」という病気です。これまでは、肝障害のある人の約9割は、慢性ウイルス肝炎か、アルコールを多飲しているかのどちらかでした。
しかし、今は違います。お酒を飲まないにもかかわらず「脂肪肝(非アルコール性脂肪肝疾患)」になる患者が増え続けています。
主な原因は「糖質」の摂りすぎです。肝臓は、「食べた脂」よりも、「精製された糖質」から中性脂肪を合成します。それが脂肪肝へとつながっているのです。
脂肪肝の組織を顕微鏡で見ると、肝細胞が風船のように膨らみ、細胞質内にはラーメンのスープに浮いている脂のような滴がたまっています。脂肪肝とは、肝臓のまわりに脂肪がつくのではなく、肝細胞の中に脂肪がたまって起きる病気なのです。脂肪のたまった肝臓は、自覚症状のないまま、徐々にその機能を失っていきます。
肥満との相関も非常に高いのですが、従来、日本人は欧米人ほど肥満率が高くないにもかかわらず、脂肪肝の発症率は欧米と同程度です。つまり、肥満の人はもちろんのこと、見た目は痩せていても脂肪肝という人が多数存在しているということです。
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