「90年代思考」をぶったぎるNetflixドラマの迫力 「アウト発言」が学べるイギリス法廷ミステリー

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Netflix新作ドラマ「ある告発の解剖」の裏テーマはジェンダー概念の変化。制作国のイギリスを含む78カ国でトップ10入りした話題作だ(写真:Netflix)
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Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

裏テーマはジェンダー概念の違い

'90年代思考のままでアップデートできないと、大きな損失を招く時代。そんな皮肉がたっぷり込められたNetflixイギリス発の「ある告発の解剖」が4月15日から全世界で配信が開始されました。ジェンダー差別的な言動に対して敏感に反応する場面が多く、何がアウト発言なのかを密かに答え合わせもできるドラマです。

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舞台はロンドンのエリート界。登場人物はイギリスの名門校オックスフォード大学出身者で占め、一見すると仕事も家庭も超順調そう。そんな世間が羨む世界で暮らす40代のホワイトハウス夫婦のもとにスキャンダルな事件が勃発します。出世街道まっしぐらの保守党の幹部を務める夫ジェームズ(ルパート・フレンド)が20代の補佐官と不倫をしたことが事の発端です。

世間の注目は完璧な妻ソフィー(シエナ・ミラー)にも集まっていくなか、畳みかけるように「ある告発」の不意打ちを受けます。そこで物語のもう1人の主役である敏腕の法廷弁護士ケイト・ウッドクロフト(ミシェル・ドッカリー)の出番です。不倫から始まった「ある告発」を巡って複雑に絡み合う真実が明らかになっていきます。

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