シャルリは表現の自由の限界に挑戦していた

シャルブが活躍した子供新聞編集長を直撃

風刺画家ステファン・シャルボニエ氏(愛称「シャルブ」)を追悼する、モン・コティディアンの1月9日付け紙面

1月上旬、フランスは史上最悪ともいえる連続テロ事件に遭遇した。風刺週刊紙「シャルリ・エブド」のパリ本社で、風刺画家、編集者、記者など12人が武装姿の男性たちに銃殺された上に、連続して発生したテロ事件などで5人が死亡。合計17人が命を落とした。

渦中のパリで関係者は何を考えているのか。今回は殺害されたシャルリ・エブド紙元編集長で風刺画家ステファン・シャルボニエ氏(愛称「シャルブ」)が1990年代に活躍した子供向け新聞「モン・コティディアン」(「私の日刊紙」)を発行する出版社「Play Bac」を訪ねた。

悲しみと怒りを込めて描いた風刺画 

1990年代、シャルブは子供向け新聞「モン・コティディアン」で漫画を描いていた。彼が生み出した少年と犬のキャラクターは他の風刺画家たちの手によって引き継がれ、現在も子供たちの目に触れている。

出版社「Play Bac」は、10~14歳向けの「モン・コティディアン」のほかに、7~10歳向けの「プティ・コティディアン」(小さな日刊紙)、14歳から17歳向けの「ラクテュ」(「ヘッドライン」)を発行している。紙版は購読制だが、電子版がテロ直後の号(9日付)以降、ウェブサイトからダウンロードできるようになっている

上記の3紙に加え、経済情報を扱う「レコ」(「経済」)も含めると全購読者数は15万人。読者数は全紙合わせて200万人という。

パリ市内にある子供新聞の編集室を訪ねると、建物の入り口には防弾ベストを着て銃を抱えた警察官が2人立っている。物々しい雰囲気だ。呼び鈴を鳴らすと通りに面したゲートが開いた。中庭を通って、編集室があるビルのインターコムを押してから中に入る。

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