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Jリーグ「パワハラ指導」元常勤理事が語る問題点 「厳しい指導は美しい思い出」は根本的な間違い

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――Jリーグのほうが希望を持てるところもあるということですね。

安心、安全な環境を提供することがいちばん根底になければいけないことだと思います。見る人の安心と安全を確保するという点でいえば、Jリーグはヨーロッパリーグよりも圧倒的に優れているといえます。

その一方で、指導環境においては安心、安全が担保されておらず、それがハラスメント問題として表れてきたのだと思います。

選手が楽しめないものにファンがお金を払うか

――Jリーグは今後、どういう方向に向かっていくのでしょうか?

Jリーグで私たちはサッカーの競技人口やサッカーを好きになってくれる人を増やしたいとか、競技レベルを上げて世界のトップレベルになりたいとか、中継の視聴者数を増やしてもっと応援してもらいたい、そのために何をしなければならないかという話をしていました。

まず一番に取り組まなければならないのは、指導環境の改善だと思います。それはサッカーをする選手たちが楽しくない、毎日嫌な思いをしなければならない場所に身を置いていることが、そもそも不健全だからです。

そんな環境でいいパフォーマンスが生まれるとは思えないし、競技力の向上などとても望めません。そして楽しく、チャレンジのできる安心安全な環境で、「エンジョイ」と言われながら育ってきた西洋のアスリートたちにかなうわけがないと私は思っています。

また、プレーをしている選手たちが「苦しい」とか「早くやめたい」と言っているのを見た人たちが、サッカーを楽しいものだと認識するはずがない。そんなものを応援したいと感じるわけもなく、ましてやお金を払って見てみたいと思うわけがありません。

選手たちにそう言わせる指導環境を、早急にかつ徹底的に変えることが、私たち日本のサッカーを牽引している大人たちの責務だと思っています。

(ライター・谷寛彦)

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