進化を遂げた「カメラ付き冷蔵庫」利点と課題 日立40万円超モデルとアイリスオーヤマの「差」
今年に入ってから、日立グローバルソリューションズ(以下、日立)とアイリスオーヤマの2社から「カメラ付き冷蔵庫」が発売された。スマートフォンのアプリで画像の拡大表示もできるので、外出先からも冷蔵庫の中身を確認しやくなるという。
2013年頃に展示会などで中身を確認できるカメラ付きの冷蔵庫は展示されていたものの、コストが高く、実際に販売されることはなかった。当時はWi-Fiで接続できる家電が少なかったこともあるが、ここ数年は飛躍的に増え、スマートフォンからさまざまな操作ができるようになっている。各種運転状況や給水タンクの水切れなどの状態をスマートフォンで確認したり、AIが使用パターンを学習して最適な節電プランで運転をしたり、アプリで活用するユーザーも増えている。
日立は高級モデル中心で元々価格は高めだが、カメラが搭載されたことで特別に価格が上がっているわけではない。外出先から手軽に冷蔵庫の中身を確認できる時代が始まろうとしている。
冷蔵庫の外側にカメラユニットを設置
日立のカメラ付き冷蔵庫は、2月24日に発売された「まんなか冷凍 HXCCタイプ」で、定格内容積617Lの「R-HXCC62S」(実勢価格49万2800円)と540L「R-HXCC54S」(実勢価格43万7800円)の2機種。どちらも大容量タイプだ。
本体上部にカメラが設置されている。冷蔵室のドアを開けた際に、冷蔵室の棚と左右のドアポケットを自動で撮影する。海外のカメラ付き冷蔵庫は、扉の内側にあるものが多いが、日立は外側にカメラが搭載されている。広角レンズで、ドアが約90度以上開いたら起動。ドアを開けて撮影を始める時間は、1秒、3秒、5秒で設定可能。ドアを開けているときにシャッターを切る間隔は、5秒、10秒、20秒で設定できる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら