進化を遂げた「カメラ付き冷蔵庫」利点と課題 日立40万円超モデルとアイリスオーヤマの「差」
買い物メモで購入済みにしておくと、購入履歴などから、おすすめメニューを教えてくれる。さらに使えば使うほど賢くなり、献立相談履歴からわが家好みのメニューも提案してくれるようになる。冷蔵庫に直接「鶏肉を使ったメニュー教えて」と言えば、好みに合わせて提案してくれるので便利だ。材料とレシピについては、スマートフォンで確認できる。
食材の保存方法なども相談でき、「おつかれさま」といったねぎらいの言葉も言ってくれるので、次第に愛着がわいてくる冷蔵庫だ。冷蔵庫と日常会話を楽しんだり、冷蔵庫だけでなく、あらゆる家電の操作ができたり、SF映画などでよく見かけるような日常がやってくるのかもしれない。
家族間のコミュニケーションができるシャープの無料アプリ『COCORO HOME』の伝言機能を使えば、伝言したい内容を録音して伝言を頼むと、冷蔵庫がしゃべって伝えてくれる。スマートフォンを持っていない子どもに知らせたいときも、冷蔵庫が知らせてくれるから安心だ。自宅近くのスーパーの特売情報も教えてくれるなど、これまでの冷蔵庫ではなかったユニークな機能が搭載されている。
「カメラ付き冷蔵庫」は便利だが、課題も
これまでのスマート冷蔵庫は、冷蔵庫についてはアプリで操作できることが限られていたので、いまひとつ特別な利便性を感じなかった。しかし、今回紹介したような「外出先から冷蔵庫の中身を確認できる」という機能は、実用的ではないだろうか。スーパーで「あの食材、あったかな……」というシーンはよくあるので、この機能はぜひ使ってみたいと感じた。
ただ、カメラ付き冷蔵庫については、冷蔵室の棚は手前しか写らないため、すべての食材を確認するのは難しい。手前にある食品は切らすと困る食材、または背が低いものを置き、奥側には高いものを置くといった工夫をユーザー側が行う必要がある。将来的にはカメラの配置や冷蔵室の構造を見直し、奥側も簡単に確認できるようにしてほしい。
シャープの冷蔵庫のように、忙しい時間帯に「声」で相談できるのも、スムーズにできるようになれば便利かもしれない。現状ではハッキリとした言葉で語りかけなければならず、会話というには少し「間」が気になるが、AIは年々精度もあがっているので、改善していくだろう。スマート家電はどんどん進化しているので、今後も期待したい。
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