オリックス、2年で観客動員30%増の秘密 「カープ女子」の次は「オリ姫」の時代だ

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――ところで、昨年(2014年)の夏に京セラドームとほっともっと神戸で1試合ずつ観戦したのですが、どちらも女性客が目立ちました。特にお母さんと娘という組み合わせが多かったように思います。聞くところによると、オリックスファンの女子のことを「オリ姫」と呼ぶそうですね。

女性ファンは以前から増えていたのですが、2013年シーズンの後半くらいから目に見える形で増えてきたので、自然発生的に「オリ嬢」とか「オリ姫」とかいう言葉が誕生してきたように思います。「オリ姫」に集約されてきたのは、2014年の七夕の時期あたり。球団として公式に使い始めたのは8月に、女子対象のイベント「集まれ!カメラ女子」の告知をかけた時からです。

「オリ姫」をどうやって増やしたのか?

イケメン捕手伊藤光選手はゴールデングラブ賞も受賞 ©ORIX Buffaloes

――女性ファンは狙って増やしたのでしょうか。

狙って増やしたというよりは、全方位戦略の中で増えてきたのが女性だったので、女性ファン狙いの施策を集中的に増やしたという順番です。

というのも、CRMの手法も取り入れた結果、女性は男性と行動様式が異なることがわかりましてね。男性はチームを応援するけれど、女性は選手個人を応援する。○○クンを応援するんですよ。購買行動も全然違います。男性はビールは飲んでくれるけれど、グッズは買いません。でも女性は応援している○○クンのグッズなら、高額のレプリカユニフォームでも買ってくれます。ファンの人数と購買力が違うんですね。

――女性ファンを狙った施策にはどんなものがあるのでしょうか。

選手個人との接点を設けられるイベントを企画しました。ゲーム後に選手とハイタッチできるイベントとか、2013年のクリスマスには、独身イケメントリオの伊藤光、海田智行、安達了一(2014年1月に結婚、この時点では独身)が登場する女性限定のクリスマスパーティーをやりまして、大変好評でした。

ファン感謝デーの選手ファッションショー ©ORIX Buffaloes

2014年はシーズン終盤の9月7日のゲーム開始前に、女性ファン限定で選手の撮影会「集まれ!カメラ女子」を開催しました。球団専属カメラマンの撮影レクチャー付きで、これも大変好評でした。シーズン終了後のファン感謝デーでは、選手の私服ファッションショーもやったのですが、このときにも舞台に近いエリアに「オリ姫ゾーン」を設け、選手と直接触れ合えるようにしました。

――イケメントリオの効果は絶大ですね。ファンクラブにも力が入っています。

糸井や坂口といった、ワイルド系が好きな女性も多いんですよ。ファンクラブについては、年会費10万円のプレミアム会員を120名募集しましたが、即完売しました。プレミアム会員は、新人の入団記者会見の会場に入れるなど、メンバー限定の特別イベントに、参加資格を付けています。

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