日本経済論 「国際競争力」という幻想 松原隆一郎著
日本経済の「迷走の要因」とその処方箋として「新基軸」を論述する。迷走の要因については「経済についての解釈の誤り」に求め、構造改革、デフレ対応などの経済政策、さらに外交問題、民主党政策、医療問題にかかわる社会事象の分析を通じて、抱える問題点を浮き彫りにする。
一方、新基軸は公共サービスが担うとする。技術革新が資本主義の原動力であり、それが必然的にリスクを胚胎する以上、確率計算しえない不確実性が生み出される。その不確実性と「真逆」である安心、ないし世の中に対する信頼を行き渡らせるため、赤字でも供給すべき公共サービスがあるとの考えの下、公共部門の「なすべきこと」が追求されなければならないと説く。
NHK出版新書 861円
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