15歳からわかる経営学 津田倫男著

15歳からわかる経営学 津田倫男著

「小説仕立てのストーリー」で、あたかも実践経験したように経営理論、組織運営論の「さわり」を知ることができる入門書が受けている。本書は、最近の具体的な企業の動きを織り込みつつ、登場人物がセオリー(理論)やフレームワーク(考え方の枠組み)を理解しようとするものだ。

ナビゲーターは17歳と15歳の姉弟。弱体化したJAL、元気なANAを対比しつつ、あるいは高価でも売れるルイ・ヴィトン、グッチを例に、まずマーケティングとは何かを学ぶ。楽天、ユニクロを例にして、そもそも戦略とは何か、中でもドメイン戦略をどう評価すべきかを考えさせる。そしてソフトバンク、ホンダを俎上に載せ、ファイナンスの学習に進む。「知らずしてエリート・ビジネスパーソンになれない」DCF(割引現在価値)に踏み込むなど、決して水準を落とすことなく、同時に優しく基礎知識を体得させる。

専門書に挑戦する前に読んでおいて損はない。

実業之日本社 1260円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT