日本のグロース株市場が大幅下落。その背景には、信用取引急増によるギャンブル色の強まりがある。
「どこまで下げるんだ?」──。日本中のグロース株愛好家が嘆いた。
東証マザーズ指数は、2月末に年初来で約3割の下落率を記録。“世界最弱”とコケにされた昨年の年間下落率は17%だったが、年初からわずか2カ月でその下落率を大きく超えてしまった。
興味深いのは東証マザーズ指数の下げに加え、東証1部の大型グロース株でも大幅下落が続出したことだ。例えばSansan、ベネフィット・ワン、ラクスルなどの株価がこの2カ月で半分になった。
大幅下落の背景は米国の金利上昇だ。米国の長期金利(米10年国債利回り)は2021年1月に1%を超え、足元では2%近辺に達している。FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派傾斜で利上げに対する思惑が織り込まれ、米グロース株の崩壊が始まっている。
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