資源国であるロシア・ウクライナの問題が拍車をかけるように、足元は物価高が世界に波及しセンチメントの一時的な悪化を招いている。ウクライナ情勢次第ではあるものの、春先からの本決算シーズンにかけて、堅調な企業業績を背景に株価が戻り基調になるだろう。

智剣・Oskarグループ CEO 大川智宏(撮影:尾形文繁)
その後は米国景気の山が意識され、FRBの金融引き締めによる経済の鈍化や需給の悪化が顕在化し、秋口から株価は再び強い下落へと転じる可能性が高いとみる。日経平均の下値は10月ごろで、2万4000円程度とみている。
ウクライナ問題の不透明感、インフレや米金融引き締めといった要因から過度に株価が下落するようであれば、個人投資家は押し目で拾い短期的な戻しに便乗するのが無難だ。しばらくは景気への期待と失望を繰り返すレンジ相場が継続するため、短〜中期の丁寧な逆張りが機能しやすい。
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