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波乱相場の長期化に警戒 利上げに動くFRB

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戦争、インフレ、金融引き締め加速というハイリスク相場にも投資機会はある。

ウクライナ危機でインフレがさらに加速する中、パウエル議長の手腕が問われる(Al Drago/The New York Times)

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ウクライナ戦争の激化を受け、世界の株式市場は波乱の様相を呈している。2020年3月のコロナショックに次ぐ想定外のリスクへの直面といえる。

そもそも世界の株価は今年年初から調整色を強めていた。主因は、米国でのインフレ高進と金融引き締め加速懸念。コロナ禍での超金融緩和が近く終焉を迎えるとの見方から、相場が天井を打ち、調整を余儀なくされた。

そこへウクライナ情勢というリスクが加わった。ロシアによる軍事侵攻とそれに対する経済制裁を受けて原油など資源価格が一段と上昇し、インフレ懸念を助長。同時に消費者や企業のマインドへの下方圧力が高まった。結果、インフレと景気停滞が併存するスタグフレーションの懸念が強まり、企業収益の先行きにも不安が台頭。これらが株安を加速した。

今後も不透明感は強い。戦争は長期化のおそれがあり、経済制裁はロシア産原油・天然ガスの禁輸など一段強化の可能性も高い。1970年代の石油ショック以上の危機との見方もあり、市場はなお波乱含みの展開が避けられない。

構造的なインフレ要因

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