夫が"イクメン"でなくても、いいではないか 子育ての喜びを独占してしまおう

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自分の子育てが終わってから知ったのですが、私たちの世代でも、遅くに帰宅する夫を待ってでも、赤ちゃんのお風呂は夫が入れると決めていた家庭が案外おられたことを知り、反省しきりでした。

入浴中の赤ちゃんは表情やしぐさ、手のひらや小さな肩の丸みにいたるまで本当に可愛いらしく、一緒にお風呂に入ることで味わう喜びや幸福感を私は(良かれと思ってしたことですが)独り占めにし、結果的に私は夫から「子育ての美味しいところ」まで取り上げていたことになり、気付いたときは後の祭りでした。

子煩悩ではあったけれども

夫は周囲の人が羨むほどの子煩悩な人でしたが、赤ちゃんを入浴させるという文字どおりのスキンシップを担当していたらば、さらに子供に対する愛情と責任が深まったのかしらと、ときどき振り返ったことでした。

私たちの時代は母子家庭の配慮もなく、父親参観日という日もありましたが、その日も含めて幼稚園や学校の行事への夫の出席率は2~3割です。子供が4人ですから、この率はほとんど欠席だったことになります。

欠席理由は仕事のこともあれば、彼自身の友達つきあいのこともありましたが、私も子供も、それに不満を持ったことはありませんでした。夫自身、子供の幼稚園や学校での様子を知りたいと思う人ではなく、悪く言えばそういうことに関心のない人でしたので、夫が自分の都合を優先しても、全く平気でした。

そういったことは、子供の母親に任せたとも考えているフシが読めていましたし、だからといって夫の子供への愛情が、保護者会等に出席率のよいお父様がたより少ないなんて疑ったことはありません。関心のありどころや愛情表現の形が違うだけだと、考えていたように思います。

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