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デルタ株が猛威、医療逼迫はどうなる 中等症で自宅療養も

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大阪府の「入院患者待機ステーション」。搬入先が決まらない患者に対応(時事)

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衰える兆しのない、新型コロナウイルスの感染拡大の第5波。急速な感染拡大の原因は、インドで初めて確認された変異ウイルス「デルタ株」の広まりだ。デルタ株の感染力は、従来のウイルスより1.95倍高いとされる。7月12〜18日の段階で、都内の陽性者に占めるデルタ株の割合は4割にまで拡大。京都大学の西浦博教授らの分析によると、8月21日にはその割合は9割を超える。

過去最多となる陽性者の発生で再び問題になっているのが、医療逼迫だ。8月4日時点で東京都の自宅療養者は1万4000人を超え、この1カ月で12倍ほどに急増。入院療養調整中の感染者は9700人まで跳ね上がった。

政府は8月2日、重症と重症化リスクのある患者以外を自宅療養させる方針に転換した。病床事情によっては、中等症での自宅療養が続出するかもしれない。

中等症は人工呼吸器を必要とする前の段階だが、肺炎や呼吸不全が起こり、横になっていても呼吸が苦しい状態だ。自宅で突然、容体が悪化する危険性も高い。

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