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五輪が終わり、マンション価格の高騰は終わるのか 金融緩和でマネー流入

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一般分譲予定の選手村。「ハルミフラッグ」として第2期の販売が今年11月に始まる

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背丈より高いフェンスに囲まれ、あちこちで警備員がにらみを利かせる。五輪期間中の8月上旬、1万8000人の選手団が滞在しているとされる東京都中央区晴海の選手村は、五輪の喧噪とは程遠く閑散としている。

だが3カ月後の11月、選手村は打って変わって熱狂に包まれそうだ。建物群は五輪・パラリンピック終了後に内装のリノベーションが施され、「ハルミフラッグ」として一般に分譲される。その販売が今年11月に再開予定であり、購入希望者が殺到する可能性が高い。

300万円──。2019年7~8月に行われた第1期販売600戸の平均坪単価だ。中央区のマンションとしては、当時から割安感のある価格だった。だが、2年の時を経てマンション相場は一段と上昇。不動産経済研究所によれば、20年度の東京23区内の新築マンション平均価格は7564万円と前年度から164万円上昇した。坪単価では380万円から403万円への値上がりだ。

周辺を見渡すと、三井不動産レジデンシャルが販売中の「パークタワー勝どき」や東急不動産の「ブランズタワー豊洲」は、坪単価で500万円超の住戸もちらほら。2つの物件が駅に近く、タワーマンションであるという事情はあるが、ハルミフラッグの値頃感が際立つ。11月からの販売価格が第1期と同水準であれば、投資家も交えた争奪戦が予想される。

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