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政治・経済・投資 #「コロナ後経済」の大難問

「音楽、演劇の生(なま)の力は大きい、コロナ収束でV字回復する」 インタビュー/ぴあ 社長 矢内 廣

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やない・ひろし 1950年生まれ。中央大学在学中に情報誌『ぴあ』を創刊。84年、日本初となるオンラインによるチケット販売サービス「チケットぴあ」を開始。「ぴあフィルムフェスティバル」を長年続けるなど映画との関わりが深い。(撮影:梅谷秀司)

コロナ禍で最も打撃を受けているのが、音楽、演劇、スポーツなどのライブエンターテインメントだ。イベントの観客数は「5000人以下」「収容人員の半分以下」のいずれか少ないほうに制限され、コンサートや演劇では中止や延期が相次いだ。チケット販売大手ぴあの矢内廣社長にライブエンタメについて聞いた。

──昨年からのライブエンタメ業界の状況は?

お客さんが集まる「集客エンタメ産業」は、新型コロナで最も打撃を受けた業界だ。2020年3月〜21年2月の1年間に消失した集客エンタメの市場規模(音楽、演劇、映画、スポーツ、そのほかの5つに分類)は8800億円。19年1〜12月と比べると77%減になった。映画は46%減だが、音楽は90%減、スポーツは88%減と打撃が大きい。

飲食店や旅行業界は金額はともかく協力金の制度があるが、エンタメ業界にはまったくない。この業界は多くの人がフリーランスで、例えば演劇では役者だけでなく、音響、照明、衣装などさまざまな立場の人が関わっている。昨年に集客エンタメ産業連絡会を組織し、政府・与党に要望しているが、補償策は進展していない。

──東京五輪はほぼ無観客でした。

五輪そのものは無観客でもやる意味があった。単に勝ち負けを争うということではなく、練習を重ねてきた選手の姿には、それぞれの凝縮された人生があった。テレビで見ていてもそれは伝わってくる。ただし無観客にした理由はよくわからない。プロ野球やサッカーJリーグは緊急事態宣言の下でも観客を入れて開催しているが、集団感染は起きていない。五輪は外国人観客を入国させないのだから日本のプロスポーツと状況は同じ。感染拡大を引き起こさないというエビデンスがすでにあるのに、無観客になったのは残念だった。

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