進化する自動改札機、世界初の遅延証明も!

小田急が先行、「IC革命」が静かに進行中

実際には、より確実な読み取りのために、自動改札機への「タッチ(触れる)」が推奨されているから、完全な「非接触」とはいかない。けれども、機械的に損耗する部分は大幅に減り、使われている部品数を飛躍的に減らすことが可能となった。

ただ、当初は磁気式乗車券との併用を余儀なくされたため、多くの会社は両方に対応するタイプの自動改札機を設置。すぐ経営改善の効果が見られたというわけではない。

現在では、会社や地域によって多少の差はあるが、SuicaやPASMOといったICカードの普及率は、首都圏では90%にも達すると見られている。そのため、磁気式乗車券に対応する部分を排した「ICカード専用」の自動改札機が占める割合が大きく増えてきている。

自動改札機に付加される新しい機能とは?

機械の大部分を占めていた磁気の読み取り部分が消えてゆく一方で、自動改札機に新しい機能を付加しようという動きも見られるようになっている。

なんらかの紙片を発行する機能を持つものとしては、JR東海・JR西日本が導入している、エクスプレス予約のチケットレスサービス「EX-IC」に対応するタイプが、よく知られているところだろう。自動改札機に「EX-ICカード」もしくは登録済みのICチップ付き携帯端末をタッチすると、予約した列車や座席などが記された「ICご利用票(座席のご案内)」と題されたメモが発行され、乗客はこれを見て、指定された席などを確認するという仕組みである。

小田急電鉄の、遅延証明書自動発行機能付きIC専用自動改札機も、これに似たところがある。列車遅延が発生してしまった場合に、遅延した時間を設定すれば、遅延時間が印字された遅延証明書を、IC専用自動改札機から自動的に発行できるのだ。乗客は、手持ちのICカードをタッチするだけでよい。

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