進化する自動改札機、世界初の遅延証明も! 小田急が先行、「IC革命」が静かに進行中
一方、沖縄都市モノレール(ゆいレール)では、駅務機器の更新に伴って2014年10月20日よりICカード乗車券とQR乗車券を組み合わせたシステムを導入。10月30日には完全に新システムに切り換え、磁気式乗車券の発売を取りやめた。
沖縄のゆいレールはIC乗車券とQR乗車券を複合使用
ICカード(OKICA)は改札機にタッチして入出場する一般的なシステム。QR乗車券とは、駅の券売機で購入する紙の乗車券(1日乗車券・2日乗車券を含む)にQRコードが印刷されており、これを自動改札機の読み取り部分にかざして入場する方式だ。出場時も読み取り部分にかざし、使用済券は設置された回収箱に入れればよい。
印刷されたQRコードを利用して入場するシステム自体は、空港の搭乗口などですでにおなじみになっており、今回は、これが本格的に鉄道にも採り入れられたことになる。
磁気式乗車券を用いることなくなれば、ICカードと同様、自動改札機の簡略化、メンテナンスの軽減などが可能だ。
なお余談めくが、ICカード、QRコード利用の乗車券とも、日本で初めて導入したのは、広島市安芸区にある新交通システム「スカイレールサービス」である。
ICカードはJR東日本のSuicaの運用開始(2001年)に3年も先立つ、1998年の開業時から定期券に採用されていた。QR乗車券は2013年に導入されている。いずれも、営業キロが短く駅の数が少ない(3駅しかない)、均一運賃ということで、採用しやすかったものと思われる。
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