スイーツ業界が「いちご」に熱狂する理由

100年に一度のビジネスチャンス到来だ

実はいちごの収穫量など日本一は栃木県。収穫量は2万6000トンと昭和43(1968)年産から平成25(2013)年産まで46年連続日本一、作付面積は605ヘクタールと平成13(2001)年産から平成25(2013)年産まで13年連続日本一だ。ついでに産出額でみると251億円で平成7(1995)年から平成24(2012)年まで18年連続日本一の実績を持つ。

栃木県がいちご収穫量で断トツのワケ

栃木県の収穫量は2位の福岡県1万7500トンを大きく離し断トツで、全国の16万5700トンに占めるシェアは約15.7%にも上る。実は栃木県の昭和50(1976)年におけるいちごの収穫量は約1万7000トンに過ぎなかった。その後、昭和50年代後半から「株冷蔵」「高冷地育苗」といった低温処理により休眠打破対策が施されて促成栽培され、従来の5月出荷から1月上旬出荷が可能となった。昭和60(1985)年には「女峰」が誕生、平成8(1996)年には「とちおとめ」が開発され、さらに増加した。

ただ、栃木県のいちご収穫量は平成17(2005)年をピークに一転、減少に転じている。というのは、いちごは天候に左右されやすい果物で、秋の気温が高いと株養成が十分でなく、収穫時に低温だと収穫量が減少してしまうというやっかいな特性がある。そのため、作付面積に至っては、昭和50年から右肩下がりだ。

もっとも昨年は日本で唯一、イチゴ専門の公設研究機関である「栃木県農業試験場いちご研究所」で「とちおとめ」の後継である「スカイベリー」も開発され、期待が高まる。「いちごイヤー」が盛況になるよう、好天候を願いたい。

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