長年、家電事業を主軸にしてきたパナソニックが世界的な自動車部品メーカーへと、大きな変貌を遂げようとしている。
2021年度の車載事業の売上高計画は2.5兆円と、16年度比で倍増させる。18年度までの4年間で1兆円というグループ全体の戦略投資枠のうち、大部分を充てるのがこの分野だ。
目指すのは自動車部品メーカーの世界トップ10入りだ。実現すれば、最大手の独ボッシュや独コンチネンタル、デンソーという名だたるメガサプライヤーの背中が見える。
「受注残は順調に増えており、2.5兆円への手応えを感じている」。副社長で車載事業を統括するオートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)社の伊藤好生社長はそう語る。
中核になるのは車載電池だ。17年初に稼働した世界最大の車載用リチウムイオン電池工場、ギガファクトリー(米ネバダ州)は、米テスラが3000億円、パナソニックが2000億円を投じ、共同で運営する。
17年度には、大連(中国・遼寧省)で車載電池の新工場を稼働させ、洲本(兵庫県)でもラインを増設。19年度には、姫路(兵庫県)の液晶パネル工場の一部を車載電池用に転用する。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら